肌幹細胞という言葉を聞いたことはありますか？幹細胞には植物由来、動物由来、ヒト由来があって、その中でも肌幹細胞とは「ヒト由来の幹細胞」で美容に欠かせない成分です。幹細胞は細胞のことを指していて、培養液とは幹細胞を培養した上澄み液のことなんです。
今回はいま話題の肌幹細胞培養液の種類と、その効果について解説します。

ヒト由来の肌幹細胞培養液の1つに、「脂肪細胞培養液」があります。脂肪細胞培養液はヒトの脂肪組織から脂肪幹細胞を採取して培養した際に、幹細胞から抽出されるタンパク質のことで、骨髄や臍帯よりも脂肪からの方が比較的採取しやすいエキス。

脂肪細胞培養液は医療での治療や美容ケアに多く活用されていて、150種類以上もの成長因子やタンパク質を含んでいてコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の再生を促します。

ヒト由来の肌幹細胞培養液には、「線維芽細胞培養液」があります。線維芽細胞培養液はヒトの血清を添加することで、細胞の増殖機能を維持しながら無血清培養することができる特徴があり、細胞同士を結合する必要性はなく滅菌して抽出します。

線維芽細胞培養液は細胞を増殖させることができるため、医療や美容の現場で役立てられていて、炭水化物、ビタミン、アミノ酸成分のほか、ヒトインスリン、ヒト上皮細胞の成長を促して増殖させる組織も含まれおり、コラーゲンの生成を手助けする効果も期待できます。

ヒト由来の肌幹細胞には「角化細胞培養液」があり、ヒト角化細胞を培養液で培養しその上澄み液を抽出したもので、肌幹細胞の増殖、皮膚内部の細胞の成長と増殖、ケラスチンの生成を促して皮膚のバリア機能を高める効果があるといわれています。

その働きは肌だけでなく頭皮や毛髪の増強にも効果が期待でき、角化細胞が自ら細胞を増殖させて皮膚細胞に働きかけて健康と美容に良い効果をもたらしてくれます。

ヒト由来の肌幹細胞の中でも、「毛根細胞培養液」は頭皮や毛髪の育成に効果が立証されている種類で、市販のスカルプケアアイテムにもこの毛根細胞培養液が多く含まれています。

この毛根細胞培養液は休眠状態にある細胞に働きかけて、元気で健康な毛周期へと改善してくれるので、薄毛、抜け毛、枝毛、切れ毛、白髪、痒み、フケなどの悩みに効果的です。
育毛用品に含まれているので、気になる人は成分表示をチェックすることで確認できます。

ヒト由来の肌幹細胞の「常在菌培養液」と聞くと、常在菌？菌？！っと言葉に菌がつくだけでマイナスなイメージを持つ人がいますが、常在菌は健康を維持するために重要なんです。

そもそも私たちの皮膚には常にいる常在菌が1000以上いて、外的刺激から守っています。常在菌は善玉菌と悪玉菌があり、常在菌培養液は名前の通り常在菌を培養したエキスです。

常在菌培養液は抗酸化作用や抗アレルギー作用があって、皮膚の酸化を防いでくれて皮膚バリア機能を高めてくれるため、自然と免疫力がつき美肌を促す効果が期待できます。

肌幹細胞培養液の種類とその効果について解説しました。肌幹細胞培養液はヒト由来で、おもに5種類の肌幹細胞培養液に分類されています。

肌幹細胞培養液はどれも細胞へ直接働きかけ、皮膚を本来の健康な状態へ導きます。細胞の増殖、増強が期待できて、頭皮や毛髪の悩み改善にも効果がある成分です。

幹細胞は細胞そのものですが、培養液の場合は幹細胞を培養して美容エキスへと変化した状態のことを指していて、その多くが製品に含まれて医療や美容ケアで活躍しています。