美肌やダイエットに効果的な「腸活」。
腸活とは、腸内環境を整えることです。

食事やマッサージなど、さまざまな方法がある腸活。肌荒れや過食などに悩む女性は、腸内環境を改善することで悩みが解決するかもしれません。

腸は体も心も司る臓器と言われています。腸内環境によって、健康状態だけでなく心の状態まで変わってくるのです。

腸には体内の免疫細胞のうち、6割以上が存在しています。免疫細胞はウイルスや病原菌から身を守ってくれるとても大切なもの。健康維持のためには欠かせません。

さらに、食べ物からとれる栄養を吸収するのも腸の役割ですし、その結果出た老廃物を排出するのもまた腸。

そのうえセロトニンやドーパミンといったメンタル面に大きな影響を与える神経伝達物質を合成するという役割も持っています。睡眠にも影響するセロトニンについては95%が腸でつくられています。

腸内環境を良くするには、朝のルーティーンがカギ。

起きたらすぐ、コップ1杯でいいので水を飲みましょう。腸が刺激されることで活性化しやすくなり、水分が摂れるので便秘の解消につながります。腸を刺激するには朝食を摂ることもおすすめですが、その際は味噌汁などの温かい汁物を飲むのが良いでしょう。

腸を温めることで腸内環境が整いますし、味噌汁に野菜を入れると食物繊維も取れて便通に良い影響を与えます。

納豆、味噌、キムチ、漬け物、ヨーグルトなどは発酵食品と呼ばれます。発酵食品を積極的に摂ることが、腸内環境を整える秘訣。同時に、食物繊維が豊富な野菜や、アーモンド、ひじきなども摂取していきましょう。

腸は菌の住処。実に100兆個以上の菌が腸のなかには存在しています。

そのなかで、善玉菌は2割、悪玉菌は1割。残り7割はどちらか優勢な方につく日和見菌です。その日和見菌に影響を与えるのが、発酵食品と食物繊維というわけです。

腸活の一環として、腸マッサージも有効です。

両手をお腹の上に重ね、時計回りに円を描くようにしてお腹をさすります。これは腸の形に沿っているから。

目安としては20回程度行うと効果的です。

腸の中でも便が詰まりやすい「S状結腸」。このS状結腸は腰骨の下あたりにあります。

そのあたりに指先をおき、斜め下に向かってすべらせるように軽くプッシュしましょう。
10回程度が目安です。

健康状態が乱れたり、肌のトラブルが続いたりすると、多くの場合は外側からのケアにこだわりがち。
しかし、実は腸内環境を整えることでそれらの不調が一気に改善することも珍しくありません。
食事とマッサージを取り入れ、積極的に腸活をしていきましょう。